「O嬢の物語」を思わせる演出で面白かった
投稿者:あらい 追加日:2012/12/27
SM文学の古典「O嬢の物語」にヒントを得ていることは、パンテイを脱がせて直に座らせることとか、ラストの焼けたコテを尻に当ててイニシャルを刻印することとか、いくつか見られるが、残念ながらというか、当然ながらというか、文学性も思想も勿論芸術性も無い。しかしながら我々は芦屋瞳という女優のスレンダーな肉体を通して、女の、白く慎ましやかな面立ちから一変して被虐のセックスの悦びに身悶えする様や愛おしいげに男の体をくまなく愛撫し続ける性奴となった姿を見ることができるのである。娯楽としてのSMとしては内容的にとても良質と思う。